アルコール依存症は、様々な現場の中に潜んでいます。
ひとりひとりを大切に、アルコール依存症の回復へのサポートを!


 ご存知の方も多いと思いますが、日本においては、アルコール依存症者は約240万人と推定されています。
 しかしアルコール依存症治療に結びついている人々はこのうちのごくわずかな方々です。
 病気のことを知る機会は社会の中にはまだまだ少なく、回復へのチャンスをつかめないまま生活破壊を伴う進行性の病に苦しみ続けている本人や家族が大勢おられる現状があります。

 他の病名で、例えばアルコール性肝障害などで内科治療をくりかえしたり、
 職場での飲酒や欠勤・能率の低下や人間関係のトラブルから失職の危機にあったり
 家庭内の夫婦喧嘩・暴力・こども虐待・別居・離婚等家族問題ともなり、
 経済的問題、住居をなくすという問題、犯罪や事故や自殺などに関係する問題など、
多くの問題を抱えていきます。

 またアルコール依存が次世代にも引き継がれてしまっていることも珍しくありません。
     
 これらの問題に関係する、さまざまな領域の援助職の皆さんへ 
          一般医療機関 精神科医療機関,
          精神保健福祉センター 生活保護 福祉事務所 保健所  
          産業領域
          介護の領域
          家族問題や相談
          学校 警察 救急 裁判所 教育や司法関係
          作業所 グループホーム 生活支援センター等福祉関連施設など

 さまざまな領域の援助職の皆さんと共に、アルコール依存症の知識や援助の方法を身につけ、さまざまな実践活動交流や研修を通じて、役立つ相談援助ができていければと考えています。
 現在ASWの会員はアルコール医療機関や治療施設のソーシャルワーカーが多く、保健センターの精神保健福祉相談員や生活保護ケースワーカー、一般医療機関や精神科医療機関のソーシャルワーカー、大学教員や研究者、開業の相談室のソーシャルワーカー、などで構成され現在約250名の会員数となっています。
 ASWでは、今後各支部における活動を大事にしながら、会員のニーズにもとづいた、
 会員の資質が向上していくための研修活動に力点をおいていきたいと考えています。
 その為の体制づくりも新たに始動しはじめているところです。
 今日的には、中高年男性に多い病気といわれてきた時代を終え、高齢の方、女性の方、若い方と諸層への広がりをみせています。薬物依存で困っている人達も増えてきています。
 ギャンブル依存や買物依存、恋愛依存などさまざまな嗜癖の問題が表面化してきています。
 アルコール依存症の合併症として様々な臓器障害を抱えますが最近では、コルサコフや記憶障害をもつ人々も多くなっています。不安やうつなどの障害と併せ持ったアルコール依存症の方も多いです。
 多様性をもつアルコール関連問題ソーシャルワークを多くの方々のご意見やご指導を賜りながら、充実した内容のあるものへと向上させ、アルコール等依存の問題に苦しむ人々に対して少しでも貢献することができたらと思っています。
 皆様よろしくお願いします。

                                        佐古恵利子