若者を対象にした 「 サケビバ!日本産酒類の発展・振興を考えるビジネスコンテ スト」の中止を求める緊急要望書

一般社団法人日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会は、若者を対象にした「サケビバ!日本産酒類の発展・振興を考えるビジネスコンテスト」(以下、サケビバ!)の中止を求める緊急要望書を、NPO法人ASKをはじめ各ソーシャルワーカー職能団体と連名で8月26日に提出しました。

「サケビバ!」とは縮小傾向にある国内の酒類市場を背景とし、若年層自身にビジネスプランを提案してもらうことで、若年層へ日本産酒類の発展・振興、業界の活性化を目的としたコンテストです。今年度7月1日~9月9日募集期間となっています。

なお、今回の表明は酒類の売買や流通そのものを悪いものとしてみなすものではありません。また、若者が出したアイディアを競いビジネスモデルに仕上げるという体験も若者にとってよき体験になるのでしょう。ですがマーケティングして定めた対象が不適切です。酒害がおよそ知られていない社会において、国が主導して酒類業界の発展を目指したビジネスモデルコンテストを行い、若者へ依存性のある、健康を害する可能性のある酒を、もっと飲んでもらおうとする。こうした業界とそれを後押しする国税庁の姿勢そのものを深く憂慮しています。

アルコール健康障害対策法では若者の飲酒問題についても言及しており、若者の飲酒量の低減は良い傾向ととらえられています。

今回はすでにコンテストが始まっているさなかの要望書活動で、早急な対応が必要であったため、アル法ネットの幹事団体の足並みがそろうのを待たずに各団体連名の要望書になりましたことをご報告します。

本協会はアルコールの関連問題とそれが社会に与える影響について考え、改善のためにこれからもソーシャルワーカーの職能団体として取り組んでいきます。

2022年8月30日
一般社団法人日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会
会長 山本由紀

緊急要望書(PDF)

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